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2019.01.15 Tuesday

相続法改正(その2)〜自筆証書遺言の保管制度

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    2020年7月10日から自筆証書遺言の保管制度がスタートします。

     

    これは、遺言者本人が法務局に出向いて、法務局で自筆の遺言書を保管してもらう制度です(法務局における遺言書の保管等に関する法律第4条Α法従来、自筆での遺言の場合は、自宅で保管するヒトが多く、亡くなった後も遺言書が発見されずに、相続人間での遺産分割協議が終わった後に発見されることもしばしばでした。また、発見された後も、偽造や変造の危険がありました。こういったコトから、裁判所で遺言書の有効性が争われることも多々ありました。

     

    今回の改正によって、相続人は公正証書と同様に、遺言書検索システムの利用ができるようになり、法務局で遺言書の存否を照会することができることになります。

     

    つまり、この保管制度を利用すれば、自筆証書遺言の紛失や隠匿・変造を防ぐことができます。また、相続人が早期に遺言の内容を確認することができるようになります。100%ではないとしても、本人が直接法務局に出向いて、遺言書原本を差し出していることから、遺言者の意思の有効性はある程度予測できるのではないかと思います。従って、これまであった遺言書に関わる無用な紛争の予防が期待されています。

     

    自筆証書の保管制度は、自筆証書遺言の方式の緩和と併せて、遺言の活用の促進が大いに期待されています。この改正を機会に、自筆での遺言書の作成を考えてはいかがでしょうか?

     

    (*もっとも、この制度は、遺言者本人が直接法務局に出向くことが要件とされているため、病院や施設に入っているヒトには利用することができません。このようなケースでは、公正証書遺言を利用することをお勧めします。)

     

     

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