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2018.12.06 Thursday

後見制度支援信託の利用状況について(H29)

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    平成29年度(平成29年1月1日〜平成29年12月31日まで)の後見制度支援信託の利用状況が発表されていましたので、解説をさせていただきます。

     

    平成29年度に後見制度支援信託が利用された成年後見人及び未成年後見人の数は、4533人、信託財産額は約1460億0300万円でした。(信託財産額の平均は、約3220万円です。)

     

    年度別の利用人数を見てみると、平成24年2月1日からこの制度は始まったのですが、平成24年度98人、平成25年度540人、平成26年度2767人、平成27年度6603人、28年度6963人と順調に増加していたのですが、平成29年度は4533人と減少に転じました。これは、おそらく平成27年度、平成28年度が過去の継続中の後見事件で管理財産額が多額であったモノを後見制度支援信託に切り替えた結果であって、平成29年度になり、落ち着いてきた感があります。そのように考えると、今後は3000人程度の利用が続くのではないかと推測します。

     

    このことは、後見制度支援信託の年度別の新規開始事案と管理継続中の事案の推移をみても明らかです。つまり、平成27年度は、新規開始事案1394人、管理継続中事案5209人、平成28年度新規開始事案1590人、管理継続中事案5373人でしたが、平成29年度は、新規開始事案1509人、管理継続中事案3024人でした。

     

    (注)「新規開始事案」とは、後見開始時又は未成年後見人選任時において後見制度支援信託の利用が検討され、信託契約が締結された事案であり、「管理継続中事案」とは、「新規開始事案」以外のすでに管理が継続中の事案です。

     

    つまり、管理継続中の事案を後見制度支援信託に切り替える作業が一段落すると、毎年の新規開始事案である1500人+αで落ち着くようになるでしょう。この数が多いのか少ないのか微妙なトコロはありますが・・・・・。

     

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