2018.07.06 Friday

相続制度が大幅に改正されました!(民法改正法案が成立)

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    本日(2018年7月6日)、民法の相続編が改正されました。これは、配偶者の法定相続分が3分の1から2分の1に引き上げられたり、寄与分の制度を新設したり、兄弟姉妹の代襲相続人を一代限りにした昭和55年の改正から実に40ぶりの大幅な改正です。

     

    今回の改正では、配偶者の居住権保護遺産分割の見直し遺言制度の見直し遺留分制度の見直し相続の効力の見直し相続人以外の貢献の考慮が焦点となっていました。

     

    なかでも、配偶者を亡くした高齢者(おひとりさま)の居住権保護と遺言制度の見直し(遺言書の様式や保管制度)は実務に直結する改正だけに丁寧に解説していこうと思います。

     

    その後、2018年7月13日に公布された関係で、原則は、「公布の日から1年を超えない範囲内で政令で定める日」となっていますが、の自筆証書遺言の方式緩和が平成31年1月13日に施行となります。,鉢の自筆証書遺言の保管制度については、「公布の日から2年を超えない範囲内で政令で定める日」に施行されます。つまり、効力が発生する日が改正箇所について異なっていますので、注意が必要です。

     

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    2018.06.13 Wednesday

    改正民法成立〜成人年齢18歳に

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      本日(平成30年6月13日)、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法が成立しました。一方、女性の婚姻年齢は現行の16歳から18歳に引き上げられ、男女ともに18歳となります。また、飲酒・喫煙については、現行の20歳が維持されているとのことです。この改正部分は、2022年4月1日から施行されます。

       

      従来の民法によると、20才未満の未成年者の法律行為は、法定代理人(親)の同意を得ていないときは取り消すことができました。これが改正されて、18才未満の未成年者に限定されることになります。つまり、18才、19才の者は未成年者ではなくなり、単独で法律行為ができることになります。つまり、ローンの契約やクレジットを18才、19才の者は、自由に組むことが出来るようになります。

       

      学校教育の中で、ローン契約やクレジットといったマネー教育も取り入れていれば、それほど問題にはならないのかもしれませんが、

      リボルビング払いなどの複雑で高利な分割支払いの意味をよく知らずにクレジットを組む者も多く、いつまでたっても支払いが終わらないといったことがないか危惧されます。経済的な強者は弱者を食い物にするのが世の常なので、やはり心配です。若いうちにいろいろと失敗を積んで経験するという考え方もあろうかと思いますが、現代の世知辛い世の中で、あまりに無防備なまま、社会的に一人前にみなしてしまうのはどうかと思います。

       

      自分の身を守るためにも、経済の仕組みを勉強して、マネーについての知識をつけましょう。

       

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      2018.06.08 Friday

      法定相続情報証明制度について

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        法定相続情報証明制度が発足して、1年が経過しました。

         

        法務局宇部支局の状況を見る限り、それほど利用が伸びていないように思います。法務省としては、平成28年3月以降、相続登記の手続きの見直しを行い、以前は数次相続の際に,相続人調査の添付資料や遺産分割協議書の表記に厳しかったことへの反省から、相続登記の簡素化に取り組んでいるようですが、それでも未だ30年から50年と言った旧名義の土地が残っており、これが所有者不明土地や空き地問題に拍車をかけています。

         

        わたしの経験から言えば、数次相続が生じている場合には、この制度のメリットはあまりないように思います。それぞれの被相続人毎に戸籍が必要になり、出生時からの戸籍が厳格に要求されるため、逆に時間を要しているのではないかと思いました。特に被相続人1歳から15歳くらいの戸籍というのは、認知も養子縁組も考える必要もなく、相続人が増える心配はありません。いったい何のために必要なのかを疑ってしまいます。また、現在の日本人で120歳を越える人は現存せず、どう考えても、この年齢を超えている人についてまで、死亡の記載を求めるのはどうかと思います。

         

        ただし、不動産以外の預貯金が数多くある遺産の名義変更には、この制度は有効です。早急に多くの預貯金や株式等の名義変更を実現させるためには、証明書を複数発行してもらうことで、同時進行がはかれるため、便利です。

         

        相続人を確定させるために、戸籍を早く取り寄せたい、戸籍が複雑でどのように戸籍をみたらよいのか分からないという方がおられましたら、遠慮なくヤマノ事務所までご一報ください。

         

         

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        2018.06.07 Thursday

        所有者不明土地、特措法が成立

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          所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法案は、平成30年6月6日に成立しました。

           

          「所有者不明土地」の利用を促進するため、公園や広場、駐車場など公共目的での利用を最長10年間認めるというものです。これは、市町村や民間企業、NPO法人などが所有者の分からない土地の利用を希望する場合に、一定の公共性が認められた場合に、都道府県知事の許可を得て、最長10年間の利用権を設定するというものです。当面は、この法律により、空き地の有効利用が図られると思われますが、あくまでも一時的な措置でしかありません。むしろ、国の行政機関の長が所有者不明土地につき、適切な管理を必要とする際に、不在者財産管理人の選任(民法25条 砲篩蠡該盪佐浜人の選任(民法952条 砲鮴禅瓩垢襪海箸できるとしたことに意味があります(特措法38条)。この規定により、国や地方公共団体に利害関係を広く認めることで、財産管理人の選任を請求し易くすることで、裁判所の監督下で、空き地の管理が容易になります。ただし、所有者不明土地がすでに私有地の2割を超えて、総面積が九州よりも広くなっている現状において、日本の国土をどのようにして保全していくのかという抜本的な問題の解決には結びつきません。

           

          今後、相続登記の義務化や土地の所有権放棄の制度の新設を議論するということですが、現行民法の根幹に関わるものだけに慎重な議論が必要となり、容易に解決するとは思えません。

           

          所有者不明土地を少なくしていくためには、現在使っている所有者が、亡くなった後の土地の承継者を生前に見つけて、きちんと遺言書で相続または遺贈していく他に手立てはありません。人口減少社会となった現在、各人が所有者不明土地を増やさない努力をしていくことがまず求められているように思います。

           

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          2018.05.25 Friday

          相続税対策の養子縁組は有効

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            従来から、相続税対策として、法定相続人を増やすことで、基礎控除額や生命保険金の非課税枠を増やすために、養子縁組を行うことは実務でも多く行われてきました。
            この節税目的の養子縁組の有効・無効を巡って、最高裁判所が平成29年1月31日に初の判断を示しましたので、ご紹介します。
            最高裁は、「節税目的の養子縁組であっても、ただちに無効とはいえない」とする判断を示し、従来の慣行を維持しました。被相続人が孫等を養子縁組をするに際し、節税を意識することはあっても、「養子縁組の意思」そのものがあれば、理由はともあれ、養子縁組を有効と判断しました。
            実務上も、養子縁組をするにあたっては、事業の承継者を明確にしたり、娘の夫や孫と養子縁組をして、特定の家族に多くの財産を残したいと考えていたりする場合もあり、ケース毎に様々な要因を含んでいる場合が多いように思います。
            ただし、現行法上、相続税の基礎控除額の算定等にあたって考慮される養子の数には制限があり、実子がいる場合は1人、実子がいない場合は2人までで、これを超える養子縁組がなされている場合は、相続税の算定の際には考慮がされないので、注意をしてください。
            2018.05.25 Friday

            預貯金、遺産分割の対象になる

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              これまで裁判所の実務において、預貯金は可分債権であり、当然に法定相続分にしたがって分割ができることから、遺産分割の対象から外され、不動産を分割する際の不公平を調整するため、当事者の合意を得て、遺産分割の調停・審判に活用されてきました。
              最高裁は平成28年12月19日の大法廷決定で、「預貯金は現金と同様に、法律に定められた割合に縛られずに家事審判ができる」との判断を示し、従来の判例を変更して、預貯金も遺産分割の対象であることを認めました。
              これにより、今後は、家庭裁判所としては、従来預貯金のみでは「親族関係調整」調停として、一般調停事件としてのみ受け付けてきた扱いを改め、遺産が預貯金のみであっても、遺産分割事件として、別表第二事件として受け付け、審判となった場合は、生前贈与(特別受益)の有無の判断等を余儀なくされます。場合によっては、寄与分の申立を受けた上で、寄与分も併せて判断をするようになるでしょう。
              また従来柔軟に対応してきた金融機関にあっても、今後は全ての相続人に同意を求めるようになり、預貯金であっても個別の対応が難しくなってくることが予想されます。
              このような相続を巡るトラブルを未然に防ぐ意味においても、遺言書の活用を考えてはいかがでしょうか?